商業登記漫歩 平成16年10月12日号(9号)

◇ 毎週月曜日から土曜日までの間に日本経済新聞に掲載される「会社の法定公告」(新株の発行、株式の分割等商法の規定によって株主に対して公告することが義務づけられている公告)をウォッチングし、その結果を会員専用のホームページに掲載しています。

◇ ここ数週間について思うことは、公告の件数がずい分少なくなったということです。企業活動と会社の法定公告の間に何んらの関係があるのか否か、あるいはそれが時季的な関係によるものか、当職に結論を出すことはできませんが、何か気になる現象です。

◇ 秋は研修シーズンです。当職も、いくつかの司法書士会から「平成16年改正商法と商業登記関係の研修」の講師の口がかかっていますが、司法書士会ほど研修熱心な専門職業団体はないのではないかと感心しています。裏を返えせば、今は、“大法律改正時代”、研修、研修と続けない限り、専門職集団として国民のニーズに応えることができず、その存在価値を問われるということでしょうが、それにしても、司法書士会の研修にかけるパワーには感心します。司法書士の皆さんのご健闘を祈ります。(満)